お父さんインタビュー

■自宅出産を選ばれた理由はなんですか?
妻がそうしたいと言ったから。助産師さんがそうしようと言ってくれたと聞いたので、大丈夫だろうと思った。
前回助産院で出産だったので、逆子や、通常の出産が難しい時には、病院で出産することになることを知っていたので心配は少なかった。


■助産院を利用されて、何か得られたことはありましたか?
産まれた瞬間から、子供と一緒にいられた。だから、助産師さんから、おむつ、ミルク、お風呂の入れ方をすぐに教われた。臍の緒は切ったし、妻のお腹から、子供に続いて胎盤が出てくるのも見れた。
産前は、妻の体が大変であることや、助けが必要であることや、精神的にも大変であることを、第三者の助産師さんからそれとなく知らされたので、自分が役に立たなくてはならないという意識がスムーズに芽生えた気がする。妻から知らされたのでは、素直に聞けないので個人的には良かった。

■思っていたことと違うことはありましたか?
定期検診の時に、とても手厚くケアしてもらったこと。親戚の人のように大切にしてもらった印象。

■自宅で出産することに周囲の方から何か反応はありましたか?
私の母、妻の親戚の叔母に大変驚かれ、心配されたが、「上の子供もいるしたいへんだから」と「助産師さんのアドバイスによるところが大きい」ことを伝え、「何がなんでも自宅で産むわけではなく、問題があれば病院で産むことになる」ということを伝えたところ、それ以上は何も言ってこなかった。

■お産を通して、奥さんや女性に思うこと、感じることはありますか?
妻には、ありがたく思う気持ちが強くある。出産後は育児で肉体的にも精神的にも大変で、妊娠中も大変だが、出産後は育児が待っており、休む暇が無い。
ただ子供が成長するごとに迎える変化、例えば笑い顔を浮かべるようになったり、体が大きくなったり、そう言った変化を、喜びの顔で語る妻を見ると母親になったんだなと思った。この感情は私としては喜びというよりは、妻へ感謝の念だと感じる。
子供を愛おしく思ってくれる母親でよかった、ありがたい、という感じである。

話はかわるが、長男誕生後に職場で、産休に入る方から引き継ぎを受けることがあった。その際には大変前向きに、通常以上のやる気で引き継ぎに取り組めた気がする。

■どんなお父さんになりたいですか?
妻と子供に見捨てられない父でいたい。仲良く暮らしていける家族の一員で居たい。

インタビューにお答えくださってありがとうございました。

上のお子さんのお産のサポートの時からのつながりで、今回も一緒に赤ちゃんを迎えさせていただくことになりました。いつも一生懸命に、一緒にやってくださったお父さん。日に日に大きな木のようになられるお父さんの姿を見せていただけて本当に嬉しかったです。
家族の必要をてきぱき満たして、お母さんをがっつりサポートされる様子に頭が下がります。