「出産まで何をしたらいいか分からない。」と悩んでいた妊婦さんへの訪問診察エピソード。
初産の妊婦さんからこんなご相談がありました。
「いま、妊娠していて、病院に通っているんですが、何がどうなっているのかが分からなくて、何が分からないのかが分からないんです。」 「健診には行くのですが、先生からは特に指導的なものがないので、毎回、何を聞いたらいいのかも分からないんです。」 「夫も病院に入れず、私と赤ちゃんがどうなっているのか分からないようです。」 「出産まで、何をして行ったらいいか全く分からなくて・・・。」 「高齢初産でもあり、心配です。」
“妊婦さんと旦那さんが在宅の日に訪問して欲しい”
というご希望通り、訪問診察をしてきました。
- お腹の触診
- 心音聴取
- 超音波エコー
- 骨盤の診察
をしました。
妊婦さんと旦那さんには、
・お腹の中の赤ちゃんがどのくらいの大きさになっているか
・妊婦さんの身体に対して、どのような体勢で、どの位置にいて、どのように動いているのか
・胎盤、(お)臍、羊水の役割
についてお話ししました。
次に、
・妊娠は病気ではないこと
・出産は身体にとって生理的なもの
・原則、医療的な介入は必要がないもの
であることを丁寧に説明しました。
そして、
・妊娠が正常から逸脱しない=病気でない状態で経過する
・出産が身体にとって生理的な現象で経過する
このために必要な「身体作り」と「心構え」について、
「これから助産師と一緒にやってゆくこと」をお約束しました。
これから出産まで、定期的な訪問を続けていくことになりました。