お父さんインタビュー

助産院を選ばれた理由は何ですか?
→出産する本人が選んだからです。

助産院を利用されて、何か得られたことはありましたか?
→次のご質問にも回答していますが、初めて利用しましたので、全てが得られたことです。

思っていたことと違うことはありましたか?
→まず初めに助産師さんがいて、自宅で出産ができるということを知らなかったので、思っていたことと違うというか、変な言い方ですが事前に何も思っていませんでした。

自宅で出産することに周囲の方から何か反応はありましたか?
→僕の周囲は基本的には皆反対でした。
やはり母子共に緊急な医療行為が必要な何かがあったとき、自宅から病院までの時間に不安があったのだと思います。

お産を通して、奥さんや女性に思うこと、感じることはありますか?
→奥さんに関してはとにかくお疲れさまでしたという一言に尽きます。
今回は長女も出産に立ち会ったのですが、奥さんが苦しむところから出産が完了するまで全て泣かず怖がらずで見ていました。
長女が強いよいうよりは女性って強いなと感じました。

どんなお父さんになりたいですか?
→娘2人に「理想のタイプは父です」と言ってもらえるようなお父さん。

これからお産を迎えるお父さんたちにアドバイスやメッセージ
→自宅出産であれば母子共に負担は一番少なくて済むと思います。
出産に関しては助産師さんが完璧にこなしてくれるので何も心配ありません。
但し、産後に関しては病院にいないので食事の準備は自分たちで行う必要があります。周りにヘルプをお願いすることができる環境が必要だと思います。

〜お父さん、インタビューにお答えくださってありがとうございました!!〜

産後は台所に立つことの多かったお父さん。
お母さんに朝定食を用意して、一緒に食べてくださっていましたね。

妊婦健診も側にいて、よく参加してくださいました。

時代おくれのいいお産

自然なお産が何よりこの後の時代を生き抜いていく子どもたちにとって大切

オキシトシンの沢山出るお産、気持ちの良い性とお産が母と子の絆を深める

赤ちゃんとお母さん目線に立って
お母さんが自然に無理なく産めるように
見守る産科医療に関わって来られた
奈良県 久靖男先生のお話をオンラインで拝聴しました。

先生の開業のきっかけは、
「赤ちゃんを愛せない」
虐待してしまう
自殺したい

そんな母親に出会ったことだったと伺いました。

自分の力で産むということは
「本来持っている力を発揮すること」
「子どもの力を弱めないこと」

ここが失われてしまうと
地球と人類に何かダメージのあることが起きてしまう。

キーワードは自然なお産とオキシトシン、母と子の絆だったかと思います。

お話を伺って、小さな助産院ですが、コツコツとお母さんがオキシトシンあふれ、自然にお産されるのを一生懸命見守って行きたいと思いました。

そして、喜びと充実感で満たされたお産をしたお母さんたちが話さずにはいられないと、語りはじめてくださるのを期待していきたいと思います。

結びつきのお手伝い

自宅出産だと、入院はお産が始まり助産師を呼んで下さった時間から、退院は産後4日目の訪問の時間になります。

お母さんと家族は家にいるので、入院も退院も言葉だけが動いているようですが、
4日目の今日はお母さんが卒業式のような面持ちでお手紙を下さいました。

お父さんは「めちゃくちゃ可愛いんですけど」と言いながら、時間がゆるせば抱っこしている様子です。

助産師としては、こんな様子を見せていただくのが一番嬉しいな、と思います。

これからも赤ちゃんとお母さんお父さんの結びつきをお手伝いさせていただけると良いなと思います。

赤ちゃん人形どこへでも

切迫早産と言われ、自宅安静のママのところに出張です。

今、赤ちゃんはこんな風にお腹にいて、ママはこのくらい重さを感じてる!
だから骨盤を支えてあげましょう! って説明には必需品。
  
心配して同席したパパは、赤ちゃん人形抱っこしたしらお顔がニンマリ。
と〜っても良いお顔されてたのに、また写真撮り忘れてしまいました!

あなたにとってお産とは

あなたが、いつか迎える”お産”とは、どのようなお産ですか?

楽しみですか。
怖いですか。

怖いとしたら、どんなところが怖いですか。

その気持ちはどこから来るのでしょうか。

お産のとき、
助産師を頼りにしてください。
助産師にはたくさんわがままを言っていいのです。

赤ちゃんが産まれたら、引き続き助産師にまかせてください。

どうやって赤ちゃんを抱くか…
おっぱいを含ませるか…
いつ身体をどう休めたらいいのか…

あなたに合わせてお伝えします。

助産師がその場にいなかったら、
LINE・電話・メールを通してケアの方法を丁寧にお教えします。

あなたと赤ちゃんにぴったりの方法が見つかるようにケアしていきますよ。

赤ちゃんが産まれた後も、できれば相談してください。

仕事復帰とおっぱい、
身体のこと、
気持ちのこと、
上の子のことやパートナー、
親とのことなど、

お産が終わっても、お話しくださるのを待っています。

写真右:斉藤麻友佳、写真左:小長井祥子(いぶきの助産院)
2017年1月に生まれた赤ちゃんと。

こんにちは、助産師の斉藤麻友佳です。

静岡市駿河区で出張分娩対応の助産院「ぶどうの木助産院」を開業しています。
このコラムでは妊娠・出産・子育てを通して”産婆(さんば)”が思うことを綴っています。

看護師、助産師として総合病院で働いた後、
開業当初は出張で母乳育児相談をしていました。

そのうちにお産の依頼があり、
ポータブルエコーや血圧計など、必要なものを持参し、
あとは自分が動くというスタイルで始めました。

お母さんやご家族は、自宅で受ける健診を新鮮だと非常に喜んでくれました。

はじめは助産院に自分がいて、皆さんにお越しいただくことを考えていましたが、
助産師が動いてお母さんや家族が動かずそのまま家にいていただくと、
出張のメリットを多く感じるようになりました。

妊娠、出産、子育ては家族の中にある、とお母さんとご家族からいつも教えられます。

そして、
助産師は、お母さんお父さんになる方・ご家族の中に入っていき、
お母さんお父さんが赤ちゃんを迎えて新たな家族になるのを、
促進する役割を持つのだと感じています。

自宅で赤ちゃんを迎えることの意味を考え、感じながら、
お母さんが元気に赤ちゃんを出産されることを、
ゆっくり丁寧にサポートさせていただきたいと思っています。